【香港競馬への誘い】

香港競馬、言い換えれば世界の競馬への誘い (いざない)であった。私はかねてから海外競馬には興味があったが、20代最後の年に叶えたい夢の一つでもあった。

 

私が小学生の時にナリタブライアンが菊花賞を勝利し、3冠馬となったレースで競馬を初めてみた私は、当時まだそれほどに大きくなかった京都競馬場の電光掲示板の“4”(ナリタブライアンの馬番)の数字を見つめていた。

 

それから21年ほどが経ち、私は香港の地でサラブレッドが駆け抜ける姿を目の当たりにした。

思えばこの21年、マヤノトップガン、タイキシャトル、エルコンドルパサー、テイエムオペラオー、キングカメハメハ、ディープインパクト、ウオッカ、オルフェーヴルなどの名馬が誕生し、幾度も海外競馬に挑戦する姿をテレビやメディアを通じて見ていた。ドバイや香港、フランスの GI競走においてはJRA所属の競走馬がそれぞれのGI制覇を果たし、日本馬のレベルアップは、近年のジャパンカップを見て分かるように明らかであった。

それは、元を辿ればノーザンテーストやサンデーサイレンスの輸入に始まる血の改良=サイアーラインの増強、その相手となる肌馬の購買、そして社台グループの結束、そして調教師、厩務員、調教助手、生産者、騎手、馬主など、全ての日本競馬に関わる人々の努力の結晶である。

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2015年12月・香港の街はいつもになく活気で溢れていた。日曜日のお昼に競馬場に着くとこぞって競馬ファンたちが鋭いまなざしでサラブレッドを見つめていた。

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4つの国際GI競走以外には、ロードカナロアやエイシンプレストン、サイレントウィットネスなど過去の香港国際競争において活躍したサラブレッドの名前がレース名になっていた。

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ロンジン香港ヴァーズ (GI)

 

1着ハイランドリール

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ロンジン香港スプリント (GI)

1着ペニアフォビア

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ロンジン香港マイル (GI)

1着モーリス (R.ムーア、堀調教師)

勝ったモーリスは、馬が充実期に入っていることもあるが、名手R.ムーアの手腕に導かれて優勝を飾った。また、堀調教師が直前までパドックでR.ムーアに声をかけていたのが印象的であった。その数字 (勝率、獲得賞金)が表している通り、2015年においての堀調教師ほど素晴らしく優秀な調教師は稀有である。ダービーをドゥラメンテで制した後も、淡々と仕事に励む彼の姿が好印象である。そんな堀厩舎にあってのモーリスであるからこの先も楽しみで仕方がない。

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馬主の吉田和美氏

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ロンジン香港カップ (GI)

1着エイシンヒカリ (武豊、坂口調教師)

2着ヌーヴォレコルト (R.ムーア、斎藤調教師)

勝ったエイシンヒカリは、名手武豊の手綱に導かれ先頭でゴールした。こういった大舞台での彼の騎乗ぶりはやはり世界レベルであり、見ているこちらとしても清々しい。日本の代表として相応しい見応えあるレースであった。また、エイシンヒカリの馬主は、先代がエイシンプレストンで制しているように香港競馬への思い入れが強く、そういった点からもこの勝利は彼らに“栄進光”=“栄光”の二文字をプレゼントした。

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日本の競走馬が香港の地で価値のある2勝を記録した。歴史的な一日に立ち会えた私はこの日を一生忘れることが出来ないだろう。そして彼らはまた、次の目標に歩みだすであろう。また世界のどこかで再会する日を期待して。

Posted by Tsukasa Kawarai

Photo by  Tsukasa Kawarai

(c) 2015 T.Kawarai all rights reserved

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